チャーハンや揚げ物を格段に美味しくしてくれるラード。プロの料理人も愛用する調味油ですが、「ラードってどう保存すればいいの?」「いつの間にか酸化していた…」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、ラードは正しく保存すれば、長期間品質を保てる油脂です。しかし、保存方法を間違えると、酸化して風味が落ちたり、不快な臭いが出たりすることも。せっかくのラードを無駄にしないためにも、正しい保存方法を知っておくことが大切です。
この記事では、ラードの保存方法を徹底解説します。読み終わる頃には、常温・冷蔵・冷凍それぞれの正しい保存方法、ラードの賞味期限と劣化の見分け方、開封後に長持ちさせるコツがわかるようになりますよ。ラードを上手に保存して、料理をワンランクアップさせましょう!
ラードの基本知識と保存の重要性

ラードとは?特徴と種類
ラードは、豚の脂肪を精製して作られた食用油脂です。純度の高い豚脂で、常温では白色〜クリーム色の固形をしています。融点が比較的低く、28〜48℃程度で溶け始めるため、調理中は液体状になります。ラードの特徴は、他の油にはない独特のコクと風味。料理に使うと、まろやかな旨味が加わり、プロの味に近づきます。
ラードには、「純製ラード」と「調整ラード」の2種類があります。純製ラードは、豚脂100%で作られたもの。精製度が高く、クセが少ないのが特徴です。調整ラードは、豚脂に牛脂や植物油を混ぜたもの。純製ラードより安価ですが、風味は劣ります。また、市販品には「チューブタイプ」「缶タイプ」「業務用ブロック」などがあり、用途に応じて選べます。チューブタイプは少量ずつ使いやすく、家庭向きです。
ラードの栄養と健康面について
ラードは脂肪分100%の油脂で、カロリーは100gあたり約940kcalと高めです。脂肪酸の組成は、飽和脂肪酸が約40%、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が約45%、多価不飽和脂肪酸が約15%程度。かつては「動物性脂肪は体に悪い」と言われていましたが、近年では適量の摂取であれば問題ないとする考え方も増えています。
ラードに多く含まれるオレイン酸は、オリーブオイルにも含まれる成分で、悪玉コレステロールを減らす効果があると言われています。また、ラードはトランス脂肪酸をほとんど含まないため、マーガリンやショートニングより健康的という見方もあります。ただし、カロリーが高いことに変わりはないので、使いすぎには注意が必要です。料理のコクを出すために少量使う程度であれば、神経質になる必要はないでしょう。
ラードが劣化する原因(酸化)
ラードを長持ちさせるためには、「酸化」を防ぐことが最も重要です。酸化とは、油脂が空気中の酸素と反応して品質が劣化すること。酸化が進むと、不快な臭い(酸敗臭)が出たり、色が黄色く変色したり、味が悪くなったりします。酸化した油は、体にも良くないとされています。
ラードの酸化を促進する要因は、「空気」「光」「熱」の3つです。空気に触れる面積が大きいほど、酸化は早く進みます。直射日光や蛍光灯などの光も、酸化を促進する原因に。また、高温環境で保存すると、酸化のスピードが上がります。これらの要因を避けて保存することで、ラードを長持ちさせることができます。「密閉して」「暗い場所で」「涼しく」保存するのが基本です。
ラードの賞味期限の目安
市販のラードの賞味期限は、商品によって異なりますが、一般的に未開封で6ヶ月〜1年程度のものが多いです。チューブタイプは開封後の酸化が進みやすいため、比較的短めの賞味期限が設定されていることが多いです。缶タイプや業務用ブロックは、密閉性が高いため、やや長めになる傾向があります。
開封後の保存期間は、保存方法によって変わります。冷蔵保存の場合は1〜3ヶ月程度、冷凍保存の場合は6ヶ月〜1年程度が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、保存状態や環境によって変わります。賞味期限内であっても、酸化が進んでいる場合は使用を避けてください。開封後は、できるだけ早く使い切るか、小分けにして冷凍保存することをおすすめします。
劣化したラードの見分け方
ラードが劣化しているかどうかは、「見た目」「臭い」「味」でチェックできます。まず、見た目。新鮮なラードは白色〜クリーム色をしていますが、酸化が進むと黄色っぽく変色してきます。また、表面にカビのような斑点が出ることもあります。このような変化が見られたら、使用を避けましょう。
次に、臭い。新鮮なラードはほぼ無臭か、ほのかに豚脂の香りがする程度です。酸化すると、油臭い不快な臭い(酸敗臭)がするようになります。この臭いは、蓋を開けた瞬間にわかるほど強くなることも。味についても、新鮮なラードはまろやかですが、酸化すると苦味やエグみが出てきます。少量を舌につけて確認してみてください。少しでも異変を感じたら、安全のために廃棄することをおすすめします。
酸化したラードを使うと、料理の風味が損なわれるだけでなく、体にも良くない可能性があります。変色や異臭がしたら、もったいなくても廃棄しましょう。
【常温保存】ラードの保存方法と注意点
未開封のラードは常温保存OK
未開封のラードは、常温保存が可能です。市販のラードは、製造時に脱気処理や密封包装されているため、空気との接触が最小限に抑えられています。そのため、適切な環境であれば、常温でも賞味期限まで品質を保てます。保存場所は、直射日光が当たらず、涼しくて温度変化の少ない場所を選びましょう。
具体的には、キッチンの戸棚の中、パントリー、食品庫などが適しています。避けるべき場所は、コンロの近くなど熱がこもる場所、窓際など光が当たる場所、湿度が高い場所です。また、夏場の高温期は、室温が30℃を超えることも多いので、冷蔵庫での保存をおすすめします。常温保存する場合も、できるだけ涼しい場所を選ぶことで、品質を長く保てます。
開封後の常温保存は可能?
開封後のラードも、短期間であれば常温保存は可能です。ただし、開封すると空気に触れるため、酸化が進みやすくなります。常温で保存する場合は、使用後すぐに蓋をしっかり閉め、できるだけ空気に触れる時間を短くすることが大切です。また、涼しい場所(25℃以下)で保存し、1〜2週間以内に使い切ることをおすすめします。
常温保存のメリットは、使いたい時にすぐ使えること。ラードは冷蔵すると固くなるため、常温の方が取り出しやすく、計量もしやすいです。特にチューブタイプは、常温の方が絞り出しやすいです。ただし、夏場や頻繁に使わない場合は、酸化を防ぐために冷蔵保存をおすすめします。使用頻度や季節に応じて、保存方法を使い分けましょう。
常温保存に適した容器と環境
ラードを常温保存する際は、容器選びも重要です。市販のチューブや缶であれば、そのまま保存できます。別の容器に移し替える場合は、密閉性の高い容器を選びましょう。ガラス瓶や陶器の容器、プラスチック製の密閉容器などが適しています。金属製の容器は、ラードと反応する可能性があるので避けた方が無難です。
保存環境としては、温度変化が少なく、涼しくて暗い場所が理想的です。温度変化が大きいと、ラードが溶けたり固まったりを繰り返し、品質が落ちやすくなります。また、匂いの強い食品の近くに置くと、ラードに匂いが移ることがあるので、離して保存しましょう。清潔なスプーンを使い、容器内に水分や異物が入らないように注意することも大切です。
常温保存の期間と使い切りの目安
常温保存した場合の保存期間は、未開封なら賞味期限まで、開封後は1〜2週間程度が目安です。ただし、これは涼しい環境(25℃以下)で保存した場合の目安。夏場の高温期や、室温が高い環境では、もっと短くなります。開封後は、できるだけ早く使い切るか、冷蔵・冷凍保存に切り替えることをおすすめします。
使い切りの目安として、毎日料理に使う方であれば、100g程度を1〜2週間で使い切れるでしょう。週に1〜2回程度しか使わない方は、小分けにして必要な分だけ常温に置き、残りは冷蔵や冷凍で保存する方法がおすすめです。常温保存は便利ですが、酸化のリスクがあることを忘れずに。こまめに状態をチェックし、異変があれば使用を中止してください。
よく使う分だけを小さな容器に移して常温保存し、残りは冷蔵庫へ。これで使いやすさと長持ちを両立できます。
【冷蔵保存】ラードを長持ちさせる方法
冷蔵保存のメリット
ラードを冷蔵保存することで、酸化を遅らせ、品質を長く保つことができます。冷蔵庫内は低温で暗いため、ラードの劣化を促進する「熱」と「光」を遮断できます。特に開封後のラードは、冷蔵保存がおすすめ。常温保存に比べて、保存期間を2〜3倍に延ばすことができます。
冷蔵保存のもう一つのメリットは、衛生面で安心なこと。常温で長期間置いておくと、雑菌が繁殖するリスクがありますが、冷蔵庫内であれば、そのリスクを大幅に減らせます。また、夏場の暑い時期でも、安定した低温環境で保存できるのは大きな利点です。頻繁に使わない方や、大容量のラードを購入した方は、冷蔵保存を基本としましょう。
冷蔵保存の基本手順
ラードを冷蔵保存する手順は簡単です。使用後は蓋をしっかり閉め、そのまま冷蔵庫に入れるだけ。チューブタイプも缶タイプも、この方法で問題ありません。保存場所は、冷蔵室でも野菜室でもOKですが、温度変化の少ない奥の方がベターです。ドアポケットは開け閉めで温度が変わりやすいので、避けた方が良いでしょう。
別の容器に移し替える場合は、清潔な密閉容器を使います。ラードを移し替えたら、ラップを表面にぴったりと密着させてから蓋をすると、空気との接触を最小限に抑えられます。また、容器に「開封日」や「賞味期限」を書いたラベルを貼っておくと、管理しやすくなります。冷蔵保存したラードは、1〜3ヶ月程度美味しく使えますが、定期的に状態をチェックしてくださいね。
冷蔵したラードが固くなる問題と対処法
冷蔵保存したラードは、低温で固くなり、取り出しにくくなることがあります。特にチューブタイプは、冷蔵庫から出してすぐだと絞り出しにくいですよね。これはラードの融点(溶ける温度)が28〜48℃程度と、室温に近いためです。冷蔵庫内の温度(約5℃前後)では、ラードはしっかり固まってしまいます。
対処法としては、使う少し前に冷蔵庫から出して、室温に戻す方法があります。15〜30分程度置いておけば、扱いやすい硬さになります。急いでいる場合は、電子レンジで数秒〜10秒程度加熱する方法も。ただし、加熱しすぎると溶けてしまうので、様子を見ながら少しずつ加熱してください。また、よく使う分だけを小さな容器に取り分けて常温に置き、残りは冷蔵保存する方法も便利です。
冷蔵保存の期間と注意点
冷蔵保存したラードの保存期間は、開封後1〜3ヶ月程度が目安です。純製ラードは比較的長持ちしますが、調整ラードは他の油脂が混ざっているため、やや短めになる傾向があります。また、使うたびに空気に触れるため、頻繁に使う場合は早めに使い切った方が良いでしょう。
注意点としては、水分が入らないようにすること。ラードに水分が混入すると、カビや雑菌の原因になります。使う時は清潔なスプーンを使い、濡れた手で触らないようにしましょう。また、冷蔵庫内の匂いが強い食品(キムチ、漬物など)の近くに置くと、匂いが移ることがあります。密閉容器に入れるか、離して保存してください。定期的に状態をチェックし、異変があれば使用を中止しましょう。
ラードで炒めた野菜は、コクがあって冷めても美味しいのでお弁当向き。きんぴらやナムルを作る時に、少量のラードを使うとワンランクアップしますよ。
【冷凍保存】ラードを長期保存する方法

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冷凍保存のメリット
ラードを冷凍保存すると、6ヶ月〜1年程度の長期保存が可能になります。冷凍庫内は約-18℃と非常に低温で、酸化の進行がほぼ止まるため、品質を長く保つことができます。大容量のラードを購入した時や、長期間使わない時には、冷凍保存がおすすめです。
また、冷凍保存は衛生面でも安心です。低温環境では雑菌の繁殖が抑えられ、カビが生える心配もありません。冷凍しても、ラードの品質や風味はほとんど変わらないので、解凍後も美味しく使えます。業務用の大きなブロックを購入した場合や、自家製ラードを大量に作った場合など、冷凍保存を活用すれば、長期間楽しめますよ。
冷凍保存の正しい手順
ラードを冷凍保存する手順をご紹介します。まず、1回に使う量ずつ小分けにします。チャーハン1回分なら大さじ1〜2程度、揚げ物なら100g程度など、用途に合わせて分けましょう。小分けにしておくと、必要な分だけ解凍できて便利です。
小分けにしたラードを、ラップでぴったりと包みます。空気が入らないように、できるだけ密着させて包むのがポイントです。次に、ラップで包んだラードをフリーザーバッグにまとめて入れ、空気を抜いて密封します。保存した日付を書いたラベルを貼り、冷凍庫へ入れます。冷凍庫内の温度が安定している場所(奥の方)に入れると、より長持ちします。この方法で、6ヶ月〜1年程度保存可能です。
冷凍ラードの解凍方法
冷凍したラードの解凍方法は、用途によって使い分けます。時間に余裕がある場合は、冷蔵庫での自然解凍がおすすめ。使う前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しておけば、翌日には使える状態になります。解凍後は固形のまま使えるので、計量もしやすいです。
急いでいる場合は、常温解凍や流水解凍でもOK。ラップに包んだまま常温に置いておけば、30分〜1時間程度で解凍できます。流水に当てれば、さらに早く解凍できます。また、炒め物や揚げ物に使う場合は、凍ったままフライパンや鍋に入れても問題ありません。火にかければすぐに溶けるので、解凍の手間が省けて時短になります。
冷凍保存の注意点
冷凍保存する際の注意点をいくつか挙げておきます。まず、再冷凍は避けること。一度解凍したラードを再冷凍すると、品質が落ちやすくなります。解凍したら、冷蔵保存して1週間以内に使い切りましょう。そのため、最初から小分けにして冷凍しておくことが大切です。
次に、冷凍焼けに注意すること。ラップの包み方が甘いと、空気に触れて冷凍焼けを起こし、風味が落ちることがあります。しっかり密閉して、空気との接触を最小限に抑えましょう。また、冷凍庫の匂いが移ることもあるので、フリーザーバッグに入れて二重に密閉するのがおすすめです。保存期間が長くなりすぎると、いくら冷凍していても品質は落ちていきます。半年〜1年を目安に使い切るようにしましょう。
- ラードを1回に使う量ずつ小分けにする
- ラップでぴったりと包む(空気を抜く)
- フリーザーバッグにまとめて入れ、密封
- 日付を書いたラベルを貼る
- 冷凍庫の奥の方で保存
ラードを使った料理と活用術
チャーハンが格段に美味しくなる使い方
ラードの定番の使い方といえば、チャーハン。サラダ油で作るのとは、まったく違う仕上がりになります。ラードを使うと、ご飯がパラパラになりやすく、コクと風味が格段にアップします。中華料理店の味に近づける秘訣は、実はラードにあるのです。
使い方のコツは、フライパンをしっかり熱してからラードを入れること。大さじ1〜2程度のラードを入れ、煙が出る直前まで熱します。そこに溶き卵を入れ、すぐにご飯を加えてよく炒めます。ラードは高温に強いので、強火でガンガン炒めても大丈夫。焦げ付きにくく、ご飯がベタつかずにパラパラに仕上がります。仕上げに醤油を鍋肌から回し入れると、香ばしい香りがプラスされますよ。
揚げ物に使う時のポイント
ラードは揚げ物にも最適です。サラダ油だけで揚げるより、カラッと揚がり、コクのある仕上がりになります。特に、とんかつやコロッケ、唐揚げなど、肉料理の揚げ物との相性は抜群です。プロの揚げ物が美味しい理由の一つは、ラードを使っていることにあります。
使い方のポイントは、サラダ油とラードを混ぜて使うこと。ラード100%だと風味が強すぎる場合があるので、サラダ油:ラード=7:3程度の割合がおすすめです。油の温度は170〜180℃が適温。ラードは煙点(煙が出始める温度)が高いので、高温調理に向いています。揚げ油として使ったラードは、濾して冷蔵保存すれば、3〜4回は再利用できます。
炒め物・ソテーに使うコツ
野菜炒めやソテーにラードを使うと、いつもの料理がワンランクアップします。ラードのコクが食材に絡み、まろやかで深い味わいに。中華料理だけでなく、洋風の料理にも使えます。特に、キャベツやもやしなどの野菜炒め、豚肉や鶏肉のソテーにおすすめです。
使い方のコツは、少量で十分なこと。大さじ1杯程度のラードでも、しっかりコクが出ます。フライパンを熱してラードを入れ、溶けたら食材を加えて炒めます。強火で手早く炒めると、野菜はシャキシャキ、肉はジューシーに仕上がります。塩コショウだけのシンプルな味付けでも、ラードのコクで十分美味しくなりますよ。
パン作りやお菓子作りへの活用
ラードは、パン作りやお菓子作りにも使えます。バターの代わりにラードを使うと、独特のサクサク感やしっとり感が出せます。特に、パイ生地やビスケット、スコーンなどに使うと、バターとは違った風味が楽しめます。昔ながらのレシピでは、ラードを使ったお菓子も多いのです。
パン作りでは、生地にラードを練り込むと、しっとりもちもちの食感に。また、フライパンで焼く「ナン」や「チャパティ」にラードを使うと、コクのある仕上がりになります。お菓子作りでは、クッキーやショートブレッドにラードを使うと、サクサクホロホロの食感が楽しめます。ただし、ラードには独特の風味があるので、繊細な味のお菓子には向かないこともあります。レシピに合わせて使い分けてくださいね。
| 料理 | おすすめ度 | ポイント |
|---|---|---|
| チャーハン | ★★★★★ | パラパラに仕上がる |
| 揚げ物 | ★★★★★ | カラッと揚がる |
| 野菜炒め | ★★★★☆ | コクが出る |
| パン・お菓子 | ★★★☆☆ | サクサク食感に |
ラードに関するよくある疑問Q&A
ラードとヘットの違いは?
ラードとヘットは、どちらも動物性油脂ですが、原料が異なります。ラードは豚の脂肪から作られ、ヘット(牛脂)は牛の脂肪から作られます。融点はヘットの方が高く、常温でより固い状態を保ちます。ラードは28〜48℃で溶け始めますが、ヘットは40〜50℃程度です。
風味も異なります。ラードはまろやかでクセが少なく、様々な料理に使いやすいのが特徴。ヘットは牛肉の風味があり、ステーキやすき焼きなど、牛肉料理との相性が良いです。用途によって使い分けると良いでしょう。保存方法については、ラードもヘットも基本的に同じ。密閉して冷蔵保存すれば、長く品質を保てます。
自家製ラードの作り方と保存
豚の脂身(背脂や腹脂など)から、自家製ラードを作ることもできます。脂身を細かく切り、弱火でじっくりと加熱して油を抽出します。油が出てきたら濾して、清潔な容器に移します。自家製ラードは、市販品より風味が豊かで、料理が一段と美味しくなります。
自家製ラードの保存方法は、市販品と同じです。粗熱を取ったら、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。市販品より精製度が低いため、保存期間はやや短め。冷蔵で1〜2週間、冷凍で1〜2ヶ月を目安に使い切りましょう。不純物が混じっていると傷みやすいので、しっかり濾してから保存することが大切です。
ラードの代用品は何がある?
ラードが手に入らない場合や、動物性脂肪を避けたい場合は、代用品を使うことができます。最も近い代用品は「ショートニング」。植物油を固形化したもので、ラードと似た使い方ができます。ただし、ラード特有のコクは出ないので、風味は異なります。
バターも代用品として使えます。ラードより風味が強いですが、コクを出す目的なら十分。炒め物やソテーに使うと美味しく仕上がります。サラダ油やオリーブオイルでも代用できますが、ラードのような独特のコクは期待できません。用途や好みに応じて、使い分けてみてください。
ラードの捨て方・処分方法
劣化したラードや使い切れなかったラードを処分する際は、適切な方法で廃棄しましょう。液体の油と同様に、そのまま排水溝に流すのはNGです。排水管を詰まらせたり、環境汚染の原因になったりします。固形のラードは、そのまま燃えるゴミとして出せる自治体が多いですが、ルールは地域によって異なるので確認してください。
液体状になったラードを処分する場合は、牛乳パックに新聞紙やキッチンペーパーを詰め、そこにラードを吸わせて燃えるゴミに出す方法があります。また、市販の「油凝固剤」を使うと、固めてから捨てられて便利です。揚げ物に使った廃油は、自治体によっては回収している場合もあるので、確認してみてください。
ラードの保存、難しく考えなくて大丈夫。開封後は冷蔵庫に入れ、1〜3ヶ月で使い切ればOK。使い切れない分は小分けにして冷凍すれば、長く美味しく使えますよ。
まとめ|ラードを正しく保存して料理をワンランクアップ
ラードの保存方法について、詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。
- 未開封は常温保存OK:涼しく暗い場所で賞味期限まで
- 開封後は冷蔵保存がおすすめ:1〜3ヶ月を目安に使い切る
- 長期保存なら冷凍:小分けにして6ヶ月〜1年保存可能
- 酸化を防ぐことが長持ちのコツ:空気・光・熱を避ける
- 劣化のサインは変色と異臭:少しでもおかしいと感じたら廃棄
- チャーハンや揚げ物に最適:少量で料理がワンランクアップ
ラードは、正しく保存すれば長く品質を保てる油脂です。冷蔵保存を基本とし、使い切れない分は小分けにして冷凍しておけば、いつでも新鮮なラードが使えます。
チャーハンや揚げ物、炒め物など、ラードを使うと料理がグンと美味しくなります。ぜひこの記事を参考に、ラードを上手に保存して、ワンランク上の料理を楽しんでくださいね!

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