甘酸っぱくてジューシーなプラム(すもも)。旬の時期にスーパーや果物屋さんで見かけると、つい手に取ってしまいますよね。でも、プラムは傷みやすいフルーツの代表格で、「買ったのにすぐ傷んでしまった」「食べ頃がわからなくてダメにしてしまった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、プラムの正しい保存方法を常温(追熟)・冷蔵・冷凍の3パターンで徹底解説します。食べ頃の見極め方から、冷凍保存のテクニック、大量に手に入ったときの活用術まで、プラムにまつわる保存の悩みをすべて解決できる内容になっています。この記事を読めば、旬のプラムを最後のひとつまで無駄なく美味しく楽しめるようになりますよ。
プラムの保存は「食べ頃」の見極めがカギ

プラムの食べ頃サインを知ろう
プラムを美味しく保存するためには、まず食べ頃のサインを見極められるようになることが大切です。完熟したプラムには3つの特徴があります。1つ目は、果皮の色が濃くなっていること。品種によって赤、紫、黄色などさまざまですが、全体的に色が均一に濃くなっていれば食べ頃のサインです。2つ目は、軽く押したときにやや柔らかさを感じること。硬すぎるものはまだ未熟で、指の跡がつくほど柔らかいものは熟しすぎています。3つ目は、甘い香りがすること。プラムは完熟すると果実の表面から甘い香りが漂ってきます。この3つのサインが揃ったプラムが、最も美味しい状態です。食べ頃を見極めることで、保存方法の判断もしやすくなりますよ。
追熟が必要なプラムと食べ頃のプラムの見分け方
スーパーで販売されているプラムは、輸送中の傷みを防ぐために、少し未熟な状態で収穫されていることがほとんどです。購入時に「まだ硬いな」と感じたら、それは追熟が必要なサイン。追熟とは、常温で置いておくことで果実が自然に熟していく過程のことです。追熟が必要なプラムは、果皮の色がまだ薄く、触ると硬く、甘い香りがほとんどしません。一方、すでに食べ頃のプラムは、色が濃く、ほどよい弾力があり、甘い香りが感じられます。購入時に果実の状態を確認して、追熟が必要か、すぐに食べられるかを判断しましょう。この判断が、保存方法を選ぶ第一歩になります。
品種によって異なるプラムの特徴
プラム(すもも)にはさまざまな品種があり、品種によって保存のしやすさにも違いがあります。日本で人気の品種をいくつかご紹介しましょう。「大石早生(おおいしわせ)」は6月下旬〜7月上旬が旬で、果肉が柔らかく傷みやすいため早めに食べるのがおすすめです。「ソルダム」は7月中旬〜8月上旬が旬で、果皮は緑色ですが果肉は赤く、追熟させると甘みが増します。「太陽」は7月下旬〜8月中旬が旬で、大玉で日持ちが良いのが特徴です。「貴陽(きよう)」は7月下旬〜8月上旬が旬の高級品種で、ジューシーさが抜群。品種によって追熟のスピードや日持ちが異なるので、購入時に品種名を確認しておくと保存の参考になりますよ。
プラムが傷みやすい理由
プラムは桃やさくらんぼと同じバラ科の果物で、水分量が多くデリケートな性質を持っています。果皮が薄いため外部からの衝撃に弱く、少し押しただけでも傷がつきやすいのです。傷がついた部分からは酸化が進み、雑菌が繁殖しやすくなります。また、プラムは収穫後も呼吸を続けるため、常温に置いておくとどんどん熟していきます。完熟を通り過ぎると、果肉がブヨブヨになったり、発酵して酸っぱいにおいがしたりします。こうした性質を理解しておくと、「なぜ保存に気をつけなければならないのか」が納得できますよね。プラムは「繊細な果物」だということを意識して、丁寧に扱いましょう。
プラムの表面についている白い粉のようなものは「ブルーム」と呼ばれるもので、果実自体が分泌する天然のワックスです。鮮度が良い証拠なので、洗い落とさずにそのまま保存するのがベスト。食べるときに軽く洗えば大丈夫ですよ。
プラムの保存期間一覧
プラムの保存期間は、保存方法によって大きく異なります。まとめて確認しておきましょう。常温保存(追熟目的)の場合は2〜3日が目安で、食べ頃になったらすぐに冷蔵庫に移すか食べるのがベストです。冷蔵保存の場合は、食べ頃の状態で冷蔵庫に入れれば3〜5日程度持ちます。完熟手前であれば1週間ほど保存できることもあります。冷凍保存であれば約1ヶ月間、品質を保つことが可能です。ジャムやコンポートに加工すれば、冷蔵で2〜3週間、冷凍で2〜3ヶ月と、さらに長期間楽しめます。旬の時期にたくさん手に入った場合は、食べる分・冷蔵する分・冷凍する分・加工する分と、計画的に分けておくのが賢い方法ですね。
プラムの常温保存方法|追熟で甘さを引き出す
追熟の正しいやり方
まだ硬くて酸味が強いプラムは、常温で追熟させることで甘みが増して食べ頃になります。追熟の方法はとても簡単です。プラムを1個ずつキッチンペーパーや新聞紙で軽く包み、直射日光の当たらない涼しい場所(20〜25度程度)に置いておくだけ。包む理由は、乾燥を防ぎながら適度な通気性を保つためです。プラム同士が触れ合わないように間隔を空けて置くのもポイント。果実同士が接触していると、接触部分から傷みやすくなります。追熟にかかる時間は、購入時の熟度にもよりますが、通常2〜3日程度です。毎日状態をチェックして、色が濃くなり、甘い香りが出てきたら食べ頃のサインですよ。
追熟を早める方法と遅らせる方法
「早く食べ頃にしたい」「もう少し日持ちさせたい」という場合は、追熟のスピードをコントロールすることができます。追熟を早めたい場合は、りんごやバナナと一緒にポリ袋に入れておきましょう。りんごやバナナが放出するエチレンガスが、プラムの追熟を促進してくれます。この方法なら、通常より1〜2日早く食べ頃になることが多いです。逆に、追熟を遅らせたい場合は、冷蔵庫の野菜室に入れます。低温環境では追熟のスピードが遅くなるため、食べるタイミングを数日遅らせることができます。ただし、完全に止まるわけではないので、こまめに状態を確認してくださいね。
常温保存の注意点
プラムを常温で追熟させる際に、いくつか気をつけたいポイントがあります。まず、夏場の室温が30度を超えるような環境では、追熟ではなく劣化が進んでしまう可能性があります。エアコンの効いた部屋や、家の中でも比較的涼しい場所を選びましょう。次に、直射日光は厳禁です。日光が当たると果皮の一部だけが変色したり、果肉の温度が上がって傷みやすくなったりします。また、追熟中のプラムは毎日チェックすることが大切です。プラムの追熟は意外とスピードが早く、「もう1日置こう」と思っている間に熟しすぎてしまうことがあります。食べ頃になったら迷わず冷蔵庫に移すか、その日のうちに食べてしまいましょう。
追熟させたプラムの食べ頃の見極め
追熟させたプラムが食べ頃かどうかを見極めるポイントをおさらいしましょう。まず、果皮全体の色を確認します。大石早生なら赤みが強くなり、ソルダムなら緑色が少し赤みを帯びてきます。次に、軽く手のひらで握ってみましょう。ほどよい弾力があり、かすかに柔らかさを感じる程度がベストです。石のように硬い場合はまだ早く、指が沈み込むほど柔らかい場合は熟しすぎです。最後に、ヘタの周りのにおいを嗅いでみてください。甘いフルーティーな香りがすれば、まさに食べ頃です。理想的な食べ頃は、冷蔵庫で1〜2時間冷やしてから食べると、甘みと酸味のバランスが引き立って最高に美味しくなりますよ。
追熟が完了したプラムが食べきれない場合は、すぐに冷蔵庫に移しましょう。完熟プラムを常温に置いたままにすると、あっという間に傷んでしまいます。食べきれない分は冷凍保存に回すのが時短&食品ロス防止のコツです。
プラムの冷蔵保存方法と日持ちの目安
食べ頃のプラムを冷蔵保存する手順
食べ頃になったプラムは、冷蔵庫で保存することで鮮度を保ちながら日持ちさせることができます。冷蔵保存の手順は次の通りです。まず、プラムを1個ずつキッチンペーパーで優しく包みます。キッチンペーパーは果実から出る水分を吸収して、表面のベタつきやカビを防いでくれます。次に、包んだプラムをポリ袋やジッパー付き保存袋に入れます。このとき、口は完全に閉じず、少し開けておくと通気性が保たれます。最後に、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。野菜室は温度が3〜8度で、冷蔵室よりも湿度が高いため、プラムの保存に適しています。この方法で保存すれば、食べ頃のプラムは3〜5日程度日持ちしますよ。
完熟手前で冷蔵保存すると長持ち
プラムをより長持ちさせたいなら、完熟手前の状態で冷蔵庫に入れるのがおすすめです。完全に食べ頃になる少し前、つまり「あと1日で食べ頃かな」というタイミングで冷蔵庫に移します。冷蔵庫の低温環境では追熟がゆっくり進むため、ゆるやかに食べ頃を迎えながら日持ちさせることができるのです。この方法なら、冷蔵庫で5〜7日程度保存できることもあります。特に、たくさんのプラムを一度に購入した場合は、すぐに食べる分だけ常温で追熟させ、残りは早めに冷蔵庫に入れておくと計画的に消費できます。「全部一気に食べ頃になってしまった!」という事態を防げるのが嬉しいポイントですね。
冷蔵保存中に気をつけたいポイント
プラムを冷蔵保存する際にはいくつかの注意点があります。まず、プラム同士が重ならないように保存すること。果実同士が押し合うと、接触部分から傷みが進みやすくなります。保存袋に入れるときは、なるべく平らに並べましょう。次に、冷蔵庫のにおいが強い食材(キムチ、ニンニクなど)の近くには置かないこと。プラムはにおいを吸収しやすい果物なので、密封していても風味が変わってしまうことがあります。また、冷蔵庫から出してすぐに食べると、冷たすぎて甘みを感じにくいことがあります。食べる15〜20分前に冷蔵庫から出して常温に戻すと、本来の甘みと香りが引き立ちますよ。ちょっとした工夫で美味しさが変わるので、ぜひ試してみてくださいね。
冷蔵保存したプラムの鮮度チェック方法
冷蔵庫で保存したプラムを食べる前に、鮮度をチェックする習慣をつけましょう。まず見た目を確認します。表面にカビが生えていないか、大きく変色していないか、果汁が染み出していないかをチェックしてください。小さな茶色い斑点程度であれば問題ありませんが、広範囲に黒ずんでいる場合は傷んでいる可能性があります。次に、触った感触を確認します。指で軽く押して、極端に柔らかくなっている部分がある場合は、その部分から傷みが進んでいます。最後に、においを確認しましょう。発酵したような酸っぱいにおいやアルコール臭がする場合は、食べるのは避けたほうが安全です。冷蔵保存していても日々状態は変わるので、食べる前のチェックを忘れないようにしましょう。
プラムを冷蔵庫に入れる前にやっておきたいこと
プラムを冷蔵庫に入れる前に、ひとつだけやっておきたいことがあります。それは、傷んでいるプラムがないかのチェックです。複数のプラムをまとめて保存する場合、1つでも傷んだプラムが混ざっていると、そこからカビや雑菌が広がって周りのプラムまで傷んでしまうことがあります。特に、表面に傷がついているもの、果汁がにじみ出ているもの、異様に柔らかいものは別に分けておきましょう。傷んだプラムはその日のうちに食べるか、傷んだ部分を取り除いてジャムやコンポートに加工するのがおすすめです。ひと手間かけるだけで、残りのプラムを長持ちさせることができますよ。
プラムの冷凍保存方法|長期保存の決定版
プラムは丸ごと冷凍がおすすめ
プラムを長期間保存したい場合は、冷凍保存が最適です。冷凍することで約1ヶ月間、品質を保つことができます。おすすめは「丸ごと冷凍」する方法。プラムを水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ったら、1個ずつラップで包んでフリーザーバッグに入れます。空気をしっかり抜いて封をしたら、冷凍庫に入れるだけです。丸ごと冷凍するメリットは、カットした状態よりも変色しにくく、果汁の流出も最小限に抑えられること。また、半解凍の状態で食べると、まるでシャーベットのような食感が楽しめます。夏のおやつにぴったりで、お子さんにも大人気ですよ。
カットして冷凍する方法
料理やデザートに使う予定がある場合は、あらかじめカットしてから冷凍するのも便利です。プラムを半分に切って種を取り除き、好みのサイズにカットします。カットしたプラムは変色しやすいため、レモン汁を軽く絡めておくと色味が保てます。1回分ずつラップに包むか、クッキングシートを敷いたバットに並べて一度凍らせてから(バラ凍結)、フリーザーバッグにまとめて入れる方法もおすすめです。バラ凍結しておくと、使いたい分だけ取り出せるので無駄がありません。カット冷凍したプラムは、凍ったままスムージーに入れたり、ヨーグルトにトッピングしたりと、さまざまな使い方ができます。保存期間は丸ごと冷凍と同じく約1ヶ月です。
冷凍プラムの解凍方法
冷凍したプラムの解凍方法は、食べ方によって使い分けましょう。そのまま食べる場合は、冷凍庫から出して室温で10〜15分ほど置くだけ。半解凍の状態がシャーベットのような食感でとても美味しいです。完全に解凍するとドリップ(果汁)が出てべちゃっとしやすいので、半解凍で食べるのがおすすめです。スムージーやジュースに使う場合は、凍ったまま他の材料と一緒にミキサーにかけてOK。氷の代わりにもなって、冷たくて濃厚なスムージーが作れます。ジャムやコンポートに加工する場合は、凍ったまま鍋に入れて加熱すれば大丈夫。解凍と調理を同時に行えるので効率的ですよ。
冷凍保存の注意点
プラムを冷凍保存する際に注意したいポイントがいくつかあります。まず、水気をしっかり拭き取ってから冷凍すること。表面に水滴が残っていると、冷凍中に霜がついて冷凍焼けの原因になります。次に、フリーザーバッグの空気をできるだけ抜くこと。空気が残っていると酸化が進み、風味が落ちやすくなります。ストローで空気を吸い出すか、水圧を利用して空気を抜く方法が効果的です。また、一度解凍したプラムは再冷凍しないでください。再冷凍すると細胞がさらに壊れて、食感と風味が大幅に劣化します。解凍したプラムはその日のうちに食べきるか、加工調理してしまいましょう。冷凍保存日をバッグに書いておくと、管理がしやすくなりますよ。
- プラムを水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭く
- 丸ごと冷凍する場合は1個ずつラップで包む
- カット冷凍する場合は半分に切って種を取り、レモン汁をかける
- フリーザーバッグに入れて空気をしっかり抜く
- 冷凍庫に平らに入れる(冷凍日を記入しておく)
プラムを大量に手に入れたときの活用術

プラムジャムの作り方と保存
プラムがたくさんあるときに一番おすすめなのが、手作りジャムです。作り方は簡単で、プラム500gに対して砂糖150〜200g(お好みで調整)、レモン汁大さじ1を用意します。プラムを半分に切って種を取り、鍋に入れて砂糖をまぶし、30分ほど置いて水分を出します。弱火〜中火にかけ、アクを取りながら20〜30分ほど煮詰めれば完成です。プラムは加熱すると鮮やかな赤色になるので、見た目もとても美しいジャムに仕上がります。煮沸消毒した瓶に詰めれば、冷蔵で2〜3週間保存できます。冷凍する場合はフリーザーバッグに入れて2〜3ヶ月。パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトやアイスのトッピングにも最高ですよ。
プラムのコンポートで贅沢デザート
もう少し手の込んだ保存食を作りたいなら、コンポートがおすすめです。コンポートとは、果物をシロップで煮た保存食のこと。プラム6〜8個に対して、水200ml、砂糖100g、白ワイン100ml(なければ省略OK)、レモン汁大さじ1を用意します。鍋に水、砂糖、白ワインを入れて沸かし、砂糖が溶けたらプラムを丸ごと入れます。弱火で15〜20分ほど煮て、プラムの皮がはじけてきたら火を止めます。そのまま冷ませば、シロップがプラムに染み込んで絶品のコンポートになります。冷蔵で1〜2週間保存でき、アイスクリームやケーキに添えると、まるでカフェのデザートのような仕上がりになりますよ。
プラムソースで料理のアクセントに
プラムの甘酸っぱさを活かしたプラムソースは、肉料理との相性が抜群です。作り方は、プラム4〜5個を粗くカットし、鍋に入れて砂糖大さじ2、醤油大さじ1、酢大さじ1、生姜のすりおろし少々を加えて弱火で15分ほど煮詰めるだけ。トロッとしたソースになったら完成です。ポークソテーや鶏の照り焼き、グリルチキンなどにかけると、フルーティーな酸味がお肉の旨味を引き立ててくれます。お弁当のおかずにも使えて、マンネリ解消にもなりますよ。保存は冷蔵で1週間、冷凍で約1ヶ月。小分けにして冷凍しておくと、使いたいときにサッと取り出せて便利です。
お弁当にプラムを入れるときのコツ
プラムは実はお弁当のフルーツとしても優秀です。丸ごと入れる場合は、よく洗って水気を拭き取り、そのままお弁当箱に入れるだけ。小さめのプラムならお弁当箱にちょうど収まるサイズですよ。カットして入れる場合は、果汁が他のおかずに移らないよう、シリコンカップや小さな密閉容器に入れましょう。変色が気になるときは、カットした表面にレモン汁をかけておくと防げます。夏場は傷みやすいので、保冷剤を必ず一緒に入れてください。冷凍したプラムをそのままお弁当箱に入れるのもおすすめ。お昼頃にはちょうど良く解凍されて、保冷剤代わりにもなります。
プラムは傷みやすいフルーツですが、冷凍保存やジャムへの加工を覚えてしまえば、旬の味を長く楽しめます。「全部食べきれないかも」と不安にならなくても大丈夫。少し手をかけるだけで、無駄なく美味しく使い切れますよ。
プラムの保存に関するよくある質問
プラムとすももは同じもの?
「プラム」と「すもも」は基本的に同じ果物を指します。日本では昔から「すもも」と呼ばれていますが、西洋品種が入ってきてからは「プラム」という呼び名も一般的になりました。厳密に言うと、日本すもも(大石早生、ソルダムなど)を「すもも」、西洋すもも(プルーンなど)を「プラム」と呼び分けることもありますが、スーパーでは両方とも「プラム」として販売されていることが多いです。保存方法については、日本すももも西洋すもも(プルーン)も基本的に同じ考え方でOK。ただし、プルーンは日本すももよりもやや水分が少なく、日持ちが良い傾向があります。どちらの品種でも、この記事でご紹介した保存方法が使えますので安心してくださいね。
プラムの皮は食べられる?むかないほうがいい?
プラムの皮は食べられます。むしろ、皮には果肉以上にポリフェノールやアントシアニンなどの栄養素が豊富に含まれているため、皮ごと食べるのがおすすめです。皮の酸味と果肉の甘みのコントラストも、プラムの美味しさのひとつです。ただし、皮の渋みや食感が苦手な方もいますよね。そんなときは、湯むき(熱湯に10秒ほどつけてから冷水に取る)をすると簡単にきれいに剥けますよ。保存する際は、皮つきのまま保存するのが鮮度を保つコツです。皮を剥いてしまうと酸化が急速に進み、変色や風味の低下が早まります。食べる直前に剥くか、そのまま皮ごと楽しんでくださいね。
プラムの種にはどんな成分が含まれている?
プラムの種(核)の中にある仁(じん)には、アミグダリンという成分が含まれています。アミグダリンは体内で分解されると微量の青酸を生じることがあるため、種を割って中身を食べるのは避けたほうが安全です。もちろん、果肉を食べる分にはまったく問題ありません。種ごと丸かじりして果肉だけ食べるのは全然OKですよ。冷凍保存する際にカットして種を取り除く場合は、種を捨てる前に果肉が残っていないか確認しましょう。種の周りにも美味しい果肉がたっぷりついていることが多いので、スプーンでこそげ取ると無駄なく使えます。取り除いた種についた果肉は、ジャムやスムージーの材料にするのもいいですね。
たくさんもらったプラムを近所にお裾分けするときの注意
ご近所さんや親戚からプラムをたくさんいただくこともありますよね。食べきれない分をお裾分けする場合は、いくつかのポイントを押さえておきましょう。まず、傷んでいるものや極端に柔らかくなっているものは含めず、状態の良いものを選んで渡しましょう。1個ずつキッチンペーパーで包んでから紙袋やカゴに入れると、見た目も良く、輸送中の傷みも防げます。渡す際に「冷蔵庫の野菜室で保存するといいですよ」「食べ頃はこのくらいの柔らかさです」とひと言添えると親切ですね。せっかくの旬の味覚を美味しい状態で楽しんでもらえると嬉しいですよね。
プラムの保存で気をつけたい衛生面のポイント
プラムを洗うタイミングはいつがベスト?
プラムを洗うのは、食べる直前がベストです。保存前に洗ってしまうと、表面の水分が残ってカビや雑菌の繁殖原因になります。また、プラムの表面にある「ブルーム」と呼ばれる白い粉状の物質も洗い流されてしまいます。ブルームは果実自身が分泌する天然のワックスで、乾燥や病原菌から果実を守る役割を果たしています。保存中のプラムの鮮度を保つためにも、ブルームは残しておくのが得策です。食べるときは流水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気を拭けば十分です。農薬が気になる場合は、水に2〜3分つけてから流水で洗うと、表面に残った農薬をより効果的に落とせますよ。
カビが生えたプラムは食べられる?
保存中のプラムにカビが生えてしまった場合、食べられるかどうかは状況によって判断が異なります。表面のごく一部に白いカビが付着している程度であれば、カビの部分を大きめに取り除き、残りの部分を食べることは可能です。ただし、カビが広範囲に広がっている場合や、黒や緑のカビが生えている場合は、果肉の内部まで菌糸が伸びている可能性があるため、処分したほうが安全です。また、カビが生えたプラムと一緒に保存していた他のプラムも、念のため表面をよく確認してください。カビの胞子は目に見えないため、見た目が大丈夫でもにおいを確認するのがおすすめです。少しでも異変を感じたら、思い切って処分する勇気も大切ですよ。
夏場のプラム保存で食中毒を防ぐには
プラムの旬は6月〜8月と、まさに食中毒が発生しやすい時期と重なります。夏場にプラムを安全に保存するためには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。まず、購入後はすぐに冷蔵庫に入れること。常温での追熟が必要な場合も、エアコンの効いた涼しい部屋で行い、長時間放置しないようにしましょう。次に、カットしたプラムは必ず冷蔵保存し、当日中に食べきること。カットした断面は雑菌が繁殖しやすいため、室温に放置するのは厳禁です。お弁当にプラムを入れる場合は、保冷剤を必ず添えてください。冷凍プラムを保冷剤代わりに入れるのも効果的な方法です。少しの気遣いで、安全に美味しくプラムを楽しめますよ。
保存容器の選び方とお手入れ
プラムを保存する際の容器選びも、鮮度を保つうえで重要なポイントです。冷蔵保存にはジッパー付きの保存袋が手軽でおすすめ。密封性が高く、空気を抜きやすいので酸化を防げます。繰り返し使えるシリコン保存袋も、エコで経済的です。密閉容器(タッパーなど)を使う場合は、容器の底にキッチンペーパーを敷いてからプラムを並べると、底に溜まる果汁を吸収してくれて衛生的です。冷凍保存にはフリーザーバッグが最適で、厚手のものを選ぶと冷凍焼けを防ぎやすくなります。保存容器はきれいに洗って乾かしてから使うのが基本。特にジャムやコンポートを保存する瓶は、煮沸消毒してから使うことで、カビの発生を防げますよ。
まとめ|プラムは食べ頃に合わせた保存方法で美味しさを長持ちさせよう
プラムの保存方法について、追熟・冷蔵・冷凍のそれぞれのポイントを詳しくご紹介してきました。最後に大切なポイントをまとめておきましょう。
- まだ硬いプラムは常温で追熟。涼しい場所で2〜3日置くと甘くなります
- 食べ頃になったら冷蔵庫の野菜室へ。キッチンペーパーで包んで3〜5日保存可能
- 完熟手前で冷蔵保存すると長持ち。最大1週間ほど日持ちします
- 長期保存なら丸ごと冷凍がおすすめ。約1ヶ月保存でき、半解凍でシャーベットとしても楽しめます
- 大量に手に入ったらジャムやコンポートに加工。冷凍すれば2〜3ヶ月楽しめます
- 洗うのは食べる直前。ブルーム(白い粉)は鮮度の証なので保存中は洗わないで
- 夏場は特に衛生面に注意。保冷剤を活用して安全に保存しましょう
プラムは旬の時期が短く、傷みやすいデリケートな果物ですが、正しい保存方法を知っておけば、最後のひとつまで無駄なく美味しく楽しめます。追熟で甘さを引き出すテクニックや、冷凍保存でシャーベット風に楽しむ方法など、ちょっとした工夫でプラムの楽しみ方が広がります。
今年の夏は、旬のプラムを上手に保存して、毎日のおやつやお弁当に取り入れてみてくださいね。甘酸っぱいプラムが、暑い日の気分をリフレッシュしてくれるはずですよ。

コメント